juillet 30, 2007 (lundi)

「百年めの秘密」村山早紀

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中古のワープロを買った潤が書く最初の物語は、11歳の夏の冒険の物語。潤が経験した、ちょっぴり不思議な物語。いつものように塾に向かっていた潤は、人気のない荒れた屋敷のところで白いネグリジェを着た髪の長い女の子の幽霊を目撃します。塾の休み時間、早速他の面々に幽霊を見た話をする潤。潤は知らなかったのですが、その屋敷は実は幽霊屋敷として有名で、強盗に殺されたお嬢様の幽霊が出るのだというのです。親友のあげはは、その家にはちゃんと持ち主がいて時々手入れをしているし、そんな伝説は嘘っぱちだと頭から否定します。

「人魚亭夢物語」にも登場していた潤が主人公の物語。潤が弥子に話した「子供の頃の不思議な体験」の物語というのがこれです。
始まりは、夏休みの5人の子供たちの冒険譚。幽霊目撃もあり、夏らしい怪奇風味もたっぷり。親たちの不審な行動が幽霊伝説に重なって、やっぱり伝説は本当だったのか…? と思わせるとことが良かったです。本当はもっと現実的な展開を見せるんですけどね。でも常識では説明しきれない部分も…。
この作品の中で、「ぼくの成績は中くらい。きっとこのまま、作家になったりすることなく、中くらいの進学をして、中くらいの就職をするんだろう。で、中くらいの人生を生きる。ごくごくありふれた人生。」などと考えている潤は、「人魚亭夢物語」では大学生として登場します。どうやら全然「中くらい」の人生ではなくなったようです。(あかね書房)


+シリーズ既刊の感想+
「ささやかな魔法の物語 カフェ・かもめ亭」村山早紀
「人魚亭夢物語」村山早紀
「コンビニたそがれ堂」村山早紀
「百年めの秘密」村山早紀
「やまんば娘、街へゆく」「七日間のスノウ」村山早紀

Posté par 四季 : juillet 30, 2007 05:00 PM | 本(2007) | commentaire (0) | trackback (0)


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