avril 10, 2005 (dimanche)

「デイルマーク王国史」1~4 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

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「詩人(うたびと)たちの旅」「聖なる島々へ」「呪文の織り手」「時の彼方の王冠」という4作、デイルマークという架空の世界を舞台にした一大叙事詩です。文庫本の表紙も、タペストリーのように4冊続いてるイラストなんですよー。こういうのってなんか素敵。(だからぜひ並べてみたかったのでした) でも物語は1巻から4巻まで時代の流れと共に話が続いていくわけではなくて、1~3巻はそれぞれ完全に独立した物語。しかも1巻と2巻はほぼ同時代の話なんですけど、3巻なんていきなり時代が遡っちゃうんです。そしてそんな独立した3つの物語が4巻の「時の彼方の王冠」で、1つの大きな物語にまとまるという構成。こういう構成って大好き♪
日本では、この4冊が半年の間に次々に出版されたんですが、実際に完結するには20年近くかかったんだそうです。1巻~3巻は1975年、1977年、1979年に出てるんですけど(本国でね)、4巻が出たのは1993年なんですって。なんと14年も間があいてたとはー。本国のファンは堪らなかったでしょうね。で、1~3巻は比較的初期の作品だけあって、かなりシンプルでストレートな感じです。ダイアナ・ウィン・ジョーンズ一流の捻りもほとんどなくて… や、実はあの捻りがそれほど得意ではない私にとっては、逆にとても読みやすかったんですけどね。(2巻の前半はあまり好みじゃなくてちょっとツラかったんだけど、でも終わってみるとこれもそんなに嫌いじゃなかったし) それに吸引力がなんだかとても強くって。1巻2巻それぞれのラストが意外とあっさりだったんで驚いたんですけど(あれはちょっと安易だったような…) 、でもこのデイルマークという架空の国の世界観にものすごく奥行きが感じられたのが良かったです。それに全部まとめて読んだら、やっぱりダイアナ・ウィン・ジョーンズらしい作品でしたしね。あれがこう来てそうなるのか!とか、えっ、あの人が…?! の驚きもいっぱい。あのエピソードが、こんなところに…?! とか。(笑) 何というかとても時の流れを感じさせる物語でした。今も昔も、そして未来までも続いていくんだなあ。(創元推理文庫)


+既読のダイアナ・ウィン・ジョーンズ作品の感想+
「魔法使いハウルと火の悪魔」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「アブダラの空飛ぶ絨毯」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「デイルマーク王国史」1~4 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「わたしが幽霊だった時」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「魔法使いはだれだ」「クリストファーの魔法の旅」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「魔女と暮らせば」「トニーノの歌う魔法」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「魔法がいっぱい」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
留守中に読んだ本(18冊)(「マライアおばさん」「七人の魔法使い」「時の町の伝説」の感想)
「呪われた首環の物語」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「花の魔法、白のドラゴン」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「いたずらロバート」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「ダイアナ・ウィン・ジョーンズのファンタジーランド観光ガイド」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「バウンダーズ」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「星空から来た犬」「魔空の森ヘックスウッド」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「バビロンまでは何マイル」上下 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「ウィルキンズの歯と呪いの魔法」「海駆ける騎士の伝説」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「うちの一階には鬼がいる!」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「魔法!魔法!魔法!」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「ぼくとルークの一週間と一日」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「牢の中の貴婦人」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「魔法の館にやとわれて」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「キャットと魔法の卵」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
Livreに「ダークホルムの闇の君」「グリフィンの年」「九年目の魔法」の感想があります)

Posté par 四季 : avril 10, 2005 05:00 PM | 本(2005) | commentaire (0) | trackback (0)


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